君は王将の「天津麺」を知っているか?
突然だが、みなさんは王将で「天津麺」を頼んだことがあるだろうか?
ない、という人は一度頼んでみてほしい。そもそも天津麺なるものを知らないという人は、近所の王将に駆け込んでメニューを端から端まで読んでほしい。しかしここで注意があって、天津麺は必ずしも全ての店舗にあるメニューではない。店によっては裏メニューのところもあるようだ。
前回の石山の大原食堂から数日、いまだにあんかけ欲が収まらない僕は大阪王将にいた。天津「飯」を食べるためだ。恥ずかしながらこの時まで僕はまだ天津麺の存在を知らなかった。
ビールと餃子を頼み、飲みながらメニューの中に天津飯の三文字を探す。それはすぐに見つかった。厨房で調理をするおっちゃん(めちゃくちゃ気のいい人だ)を呼びかけて……そこに見つけた「天津麺」の三文字。
天津麺……?
天津麺、おそらく天津飯の麺バージョンだ。ご飯の代わりに麺を使っているに違いない。きっとそうだ。
「すいませーん、天津麺ください」
「テンメンね!」
テンメンって略すのか……。
そして出てきたのがこちら。ラーメンどんぶり一杯に広がるあんかけの海。見るからに美味しそうだ。先程、天津麺はおそらく天津飯の麺バージョンで、ご飯の代わりに麺を使っていると予想したが、まったくの予想通り。ふわふわの卵を割ると中から中華麺が顔を覗かせる。食べ進めながらここで気がつく。完全に予想が当たったわけではないのだ。
そう、天津麺は「ご飯の代わりに麺を使った天津飯」ではなく「醤油ラーメンの上に天津飯の卵とあんかけを乗せたもの」だったのだ。これが大きな違いだ。
醤油ラーメンのサラリとしたスープとあんかけのとろみが混ざりあうとなんとも舌触りの柔らかな食感へと変わる。上の層はあんかけが強く、下の層はラーメンスープが強い。そして中間にあんかけ×ラーメンスープのなんとも言えない絶妙なスープが広がる。その絶妙なスープは食べ進めるごとに全体へと広がってゆくのだ。
味も、あんかけの甘さと醤油ラーメンのキリッとした塩味が合わさりたまらない。
天津麺は天津飯の亜種ではなく、まったく違った料理だ。みなさんも騙されたと思って王将で天津麺を探してほしい。今日は土曜日、昼食にももってこいではないだろうか?
ちなみにこの大阪王将の餃子の焼きは世界一だと思っている。唐揚げや揚げシューマイも美味しく、おっちゃんはただならぬ腕前の持ち主だ。
ちなみに壁には「揚げにんにく1個50円」の文字が。
気になる……!
大阪王将 阪急富田店
阪急富田駅から徒歩1分
12:00〜22:00(月曜定休)