セクシー三昧

インターネットが掬いきれないお店の記録

鉄道開業150周年 東北周遊旅その2

東京駅に着いた。やはり丸の内駅舎はかっこいい。仮に大阪駅も同様に戦前のレンガ造りで復刻していたとしても、ここまで洗練された雰囲気にはならなかっただろうな。東京だから出せる味。

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東日本パスを受け取るのためにみどりの券売機を操作する。ところが発券できない。どうやら日付けを誤って購入していたようだ。早速旅の雲行きが怪しい。旅程を練り直し、当初計画していたおおよその旅程を遂行出来る乗車券を「旅客営業規則第2節乗車券の効力第154条」に基づき急遽購入した。

(1)普通乗車券イ 片道乗車券
営業キロが100キロメートルまでのときは1日、100キロメートルを超え200キロメートルまでのときは2日とし、200キロメートルを超えるものは、200キロメートルまでを増すごとに、200キロメートルに対する有効期間に1日を加えたものとする。ただし、第156条第2号に規定する大都市近郊区間内各駅相互発着の乗車券の有効期間は、1日とする。

100kmを超える経路の切符(≒有効期間2日以上の切符)を使用する際、経路の後戻りは出来ない、同一の駅を2度以上通過出来ない等の制限はあるものの、青春18きっぷ等のフリー切符と同様に途中下車が自由である。これは結構便利なので覚えておくのをおすすめする。誤って購入した切符の払い戻しが出来ない金銭的な損失は大きいが、仕方ない。賞与でなんとかしよう...

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東北新幹線は自由席の設定が無く、すべて指定席であるが、3列シートの真ん中に数席空きがある程度の盛況ぶり。自席に座るとなんと両サイドのおばちゃん2人組がご友人同士。なんでやねん。流石に嫌すぎたので交渉し、窓際の席を譲ってもらうことに。助かった...

交渉の過程で私の関西訛りの言葉を聞き、

「お兄さんどこから来はったん?」

「僕は滋賀県です」

「あーやっぱり?私ら京都やねん」

「標準語で喋ってたつもりやけどやっぱり分かるもんなんですね。京都のどこから来はりましたん?」

「だって私らと同じ喋り方やん。伏見やねん。」

「えーほんまですか? 桃山御陵とか中書島とかよう飲みに行きますよ〜。どっかでおうてるかもわかりませんね。」

と京都の話題をきっかけに仲良くなった。結果的に元の席でも楽しかったかもしれない。

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鉄道開通150周年と言うことで、この日の駅弁は大船軒のサンドウヰッチ。日本初の洋風駅弁で、文明開花の風もおさまらぬ明治32年に発売されブームとなった。当時のサンドウィッチは銀座や神戸などの高級レストランでしか食べられないもので、これが駅弁として気楽に味わえるのは革命的だったんでしょうね。マヨネーズとハムの普通のサンドウィッチだけど、こう言うのが1番美味しい。そう言えばサンライズの車内でもコンビニのサンドウィッチを食べたな。まあ良いや。

 

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車内では本を読んだりビールを飲んだり、たまに隣のおばちゃんとおしゃべりをして過ごした。このおつまみはおばちゃんに頂いたもの。ありがたい。

そうこうしてるうちに新青森に到着した。すかさずApple Musicで青森県が産んだ国民的ロックバンド、スーパーカーの「PLANET」を再生した。

青い森にはよく似合う
小さな僕のプライドだよ

関西とはえらく違う、青森の冷たい風に吹かれながら聴くとより一層響いた。私のために作った曲だろうと思った。

在来線に乗り換え、青森市街へ向かう

その3へ続く