セクシー三昧

インターネットが掬いきれないお店の記録

旭麺類店(滋賀・守山市)

旭麺類店は滋賀県守山市に店を構えている。「麺類店」という表記は初めて見たかもしれない。たいていは「ラーメン店」「うどん店」「そば店」と住み分けをされているものだが、「麺類店」というとプロ野球でいうとユーティリティプレーヤーのようなものだろうか。巨人から阪神に移籍してきた山本泰寛のような。

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看板には「めん類 丼物 中華そば 旭」とある。中華そばは麺類ではないのかというツッコミをしてはいけない。暖簾をくぐる。店内には誰もいない。席につくと、店を切り盛りする高齢の女性が麦茶を持ってきてくれる。ちょうど初夏のような暑い日。麦茶でぐっと夏の雰囲気になる。「何しましょ」「じゃあ中華そばで」。

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開け放した扉から心地よい風が吹き込む

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新聞は産経と毎日。旭麺類店なのに朝日新聞は置かない。

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小上がりもある。テレビは科捜研の女

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中華そば 500円

しばらく待っていると中華そばが運ばれてくる。透明度のあるスープにメンマ・焼豚・もやし・わかめ・かまぼこ・ネギが乗っている。予想したより具だくさんだ。胡椒もあらかじめかかってある。「ご飯はいらんの?」「あっ大丈夫です」。
スープを一口すすると、これが美味い。醤油系の嫌な辛さは一切なく、どちらかというと出汁の味がしっかりと広がる。有り体な言葉を使うと「優しい味」だ。この出汁はうどんにも使っているのだろうか。休日の昼下がりに食べるにはなんてちょうどいい中華そばなのだろう。

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改めてメニューを見ると、うどんが豊富な模様。「のっぺいうどん」「かみなりうどん」って何なのだろう。想像もできない。焼きそばや出汁巻たまごもあるんだ。丼物も種類が多くていいな。

お勘定をお願いすると、店の小上がりの席で店主が昼ご飯を食べていた。科捜研の女を黙々と見ながら白米を口に運んでいる。なんだか親戚の家で過ごす昼ごはんみたいだなあ。この妙に気楽な感じがまたいいのかもしれない。

 

(店舗情報)
旭麺類店
滋賀県守山市勝部1丁目12-39
水曜定休

 

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