セクシー三昧

インターネットが掬いきれないお店の記録

鉄道開業150周年 東北周遊旅その3

青森駅に着いた。とりあえず駅前の目抜き通りを歩いてみる。立派なアーケード街が一直線に伸び、人通りもそれなりに多い。お昼は魚菜センターで食べようと思っていたが、この日は生憎の定休日。友人に教えてもらった喫茶店に行くことにした。

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大通りから脇に入った通りのコーヒーマロン。性癖に刺さる外観。
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ご主人のコレクションの調度品の数々が飾られていて、まるで宝箱をひっくり返したような店内。それでいてごちゃごちゃした感じが無いのが素晴らしい。

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お腹が空いていたので名物のジャマイカンカレーを注文した。ひき肉がたっぷり入った甘口のカレー。この甘味はおそらく玉ねぎ由来。甘いのにスパイスが効いていて、とても美味しい。サラダが野菜スティックで来たのも面白い。

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ブレンドコーヒーをおかわりし、店内でぼーっと過ごす。自家焙煎のこだわりブレンドは苦くてまろやかで香り高い。周囲の会話に耳を傾けると、津軽弁が聞こえてくる。。ようやく本州の最果てに来た実感が湧いてきた。同じ日本語のはずなのに、周囲が何を言っているのか皆目見当もつかない状況が不思議すぎて笑えてくる。わたしの祖父が青森出身で、津軽弁と南部弁の違いこそあれど、家に来る親戚たちの訛りを聞いて育ったから、ある程度分かると思ってたしなんか悔しい。

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茶店を出て青函連絡船八甲田丸の見学に行く。八甲田丸は青函トンネル建設以前の鉄道連絡船で、青森と函館を結んでいた。レールが船の中に繋がっており、列車ごと移送していた。船の中に列車が入るなんて実物を見るとやっぱりびっくりしちゃう。だって、船の中にレールが敷いてあって、列車が入ってるんだよ?船の中に...

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青森市内の民俗資料や船内の操舵室等見所が沢山あり、小一時間の空き時間では十分な見学が出来なかったのが残念だが、それでも多くの展示は興味深い内容であったし、旅情を掻き立てるには十分であった。

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時間が足りずねぷた会館へは立ち寄ることができず、気がつけば予定していた列車の発車間近。慌てて青森の街を後にする。

(続く)

鉄道開業150周年 東北周遊旅その2

東京駅に着いた。やはり丸の内駅舎はかっこいい。仮に大阪駅も同様に戦前のレンガ造りで復刻していたとしても、ここまで洗練された雰囲気にはならなかっただろうな。東京だから出せる味。

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東日本パスを受け取るのためにみどりの券売機を操作する。ところが発券できない。どうやら日付けを誤って購入していたようだ。早速旅の雲行きが怪しい。旅程を練り直し、当初計画していたおおよその旅程を遂行出来る乗車券を「旅客営業規則第2節乗車券の効力第154条」に基づき急遽購入した。

(1)普通乗車券イ 片道乗車券
営業キロが100キロメートルまでのときは1日、100キロメートルを超え200キロメートルまでのときは2日とし、200キロメートルを超えるものは、200キロメートルまでを増すごとに、200キロメートルに対する有効期間に1日を加えたものとする。ただし、第156条第2号に規定する大都市近郊区間内各駅相互発着の乗車券の有効期間は、1日とする。

100kmを超える経路の切符(≒有効期間2日以上の切符)を使用する際、経路の後戻りは出来ない、同一の駅を2度以上通過出来ない等の制限はあるものの、青春18きっぷ等のフリー切符と同様に途中下車が自由である。これは結構便利なので覚えておくのをおすすめする。誤って購入した切符の払い戻しが出来ない金銭的な損失は大きいが、仕方ない。賞与でなんとかしよう...

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東北新幹線は自由席の設定が無く、すべて指定席であるが、3列シートの真ん中に数席空きがある程度の盛況ぶり。自席に座るとなんと両サイドのおばちゃん2人組がご友人同士。なんでやねん。流石に嫌すぎたので交渉し、窓際の席を譲ってもらうことに。助かった...

交渉の過程で私の関西訛りの言葉を聞き、

「お兄さんどこから来はったん?」

「僕は滋賀県です」

「あーやっぱり?私ら京都やねん」

「標準語で喋ってたつもりやけどやっぱり分かるもんなんですね。京都のどこから来はりましたん?」

「だって私らと同じ喋り方やん。伏見やねん。」

「えーほんまですか? 桃山御陵とか中書島とかよう飲みに行きますよ〜。どっかでおうてるかもわかりませんね。」

と京都の話題をきっかけに仲良くなった。結果的に元の席でも楽しかったかもしれない。

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鉄道開通150周年と言うことで、この日の駅弁は大船軒のサンドウヰッチ。日本初の洋風駅弁で、文明開花の風もおさまらぬ明治32年に発売されブームとなった。当時のサンドウィッチは銀座や神戸などの高級レストランでしか食べられないもので、これが駅弁として気楽に味わえるのは革命的だったんでしょうね。マヨネーズとハムの普通のサンドウィッチだけど、こう言うのが1番美味しい。そう言えばサンライズの車内でもコンビニのサンドウィッチを食べたな。まあ良いや。

 

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車内では本を読んだりビールを飲んだり、たまに隣のおばちゃんとおしゃべりをして過ごした。このおつまみはおばちゃんに頂いたもの。ありがたい。

そうこうしてるうちに新青森に到着した。すかさずApple Musicで青森県が産んだ国民的ロックバンド、スーパーカーの「PLANET」を再生した。

青い森にはよく似合う
小さな僕のプライドだよ

関西とはえらく違う、青森の冷たい風に吹かれながら聴くとより一層響いた。私のために作った曲だろうと思った。

在来線に乗り換え、青森市街へ向かう

その3へ続く

鉄道開業150周年 東北周遊旅その1

今年2022年は1872年10月14日に本邦初の鉄道路線が新橋-横浜間にて開通してから150年周年の節目の年。JR各社でお得な記念切符が発売されており、中でもJR東日本の「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」の内容は豪華でJR東日本の管内の在来線に加えて一部私鉄や特急、新幹線も連続する3日間乗り放題の大盤振る舞い。今回はそれを利用して東北を周遊した。

 

 

私が住んでいる関西から東日本へ向かう場合の交通手段として、新幹線が一般的だろう。ところが、新幹線のぞみ号自由席と同程度の金額で、グリーン車よりも楽しく快適に移動する方法がある。サンライズ出雲・瀬戸号である。サンライズ出雲・瀬戸号(以下サンライズ)は、ブルートレインが廃止された現在、国内で唯一毎日の定期運行をしている寝台特急。私はサンライズが大好きである。関西地方のサンライズ号の停車駅は姫路・三ノ宮・大阪。私が住んでいる滋賀県から乗車するなら大阪が最も近いが、あえて三ノ宮から乗車する。

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0時11分、サンライズは定刻通りに入線する。在来線の終電がまだ終わっていない時間。やはりこの列車の存在感は凄まじい。周囲のスーツ姿のサラリーマンの怪訝そうな眼差しの中、サンライズに乗り込んだ。今回は個室タイプの中で最もグレードが低いソロを選択した。浴衣も付いていて寝るだけならソロでも十分である。
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検札を済ませてビールを空ける。寝っ転がりながらビールを飲みつつ、岸政彦の「リリアン」を読み返す。岸政彦が描く淀川が大好きだ。尼崎を過ぎ淀川に差し掛かる。対岸に映える梅田のビル群は寝静まることを知らない。黒く輝く淀川とのコントラストが美しい。これを見るために三ノ宮から乗ったのである。

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隣の車両にロビーがある。1組のカップルと3人グループの鉄道オタクがいた。カップルはディズニー・シーに行くらしく、鉄道オタクグループは私と同じく150周年パスで只見線磐越西線に乗るらしい。それにしてもカップルでサンライズに乗ってディズニー羨ましいな...

空席に腰掛けてビールとじゃがりこを口に運びつつ、リリアンと車窓を交互に見る。作中のテンポの良い関西弁の会話と流れる夜景がぴったりだ。リリアンは夜の物語。寝静まった高槻、京都、そして最寄駅を通過する。見慣れた景色であるはずなのに、初めて見るような不思議な感覚。サンライズに乗って馴染みの土地を通過するのが1番楽しいかもしれない。列車が近江八幡を通過するあたりで眠気がピークに達する。残ったビールを飲み干し、歯磨きをして自室に戻る。仰向けになり毛布を被り、子守唄のようにガタンゴトンと鳴る走行音を聞きながら、瞼を閉じる。そして気がつけば部屋には朝陽が差し込み小田原を通過していた。前日買ったサンドウィッチを頬張り小一時間ほど二度寝をして、出発の準備をしてるうちに列車は東京駅に定刻通りたどり着いた...

その2へ続く

性のInstagram

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昨日飲み屋で知り合ったモンゴル人の女子大学生とインスタを交換し、投稿を見たら露骨では無いけど仄かに性を匂わせる投稿を沢山していて、この人は母国語と日本語と中国語を話せて俺なんかより遥かに頭が良いけど、別に悪い事ではないがそれでも"性"をリリースしたくなるのか、それとも俺が買ったCDをSNSで紹介するような感覚と大して変わらないのか、自分の持つリソースを見せたくなるのが人間の普遍的な欲求なんだろうか、とその投稿画面をしばらく見つめながら考え込んでいたら今の俺傍目から見たら性欲の抑えが効かない危ない男だなと我に帰りバドワイザーを飲み干してデンモクからキリンジのエイリアンズを予約し肩組んで客全員で熱唱して気持ち悪くなりトイレで全てを清算したら俺サブカルやってきまっせって態度なのに意外とヤンキー文化と紙一重な生活態度、悔い改めなきゃなと思う事があった昨日。酔うと騒ぐし歌うし肩組むし、傍目から見ればみっともない。でもみんなそれを解りながら一緒にハイになる、そういう場所もある。それを分かっていないのはお前らだけだ、と思って開き直りながら最近は飲んでいます。

天一軒

神戸は良いサウナが多い。サ道の舞台にもなった神戸サウナに、源泉掛け流しの不感温度の温泉に六甲の天然水掛け流しの水風呂が楽しめる灘温泉、同じく水風呂の水質が抜群に良い二宮温泉。中でも私のお気に入りはクアハウスである。サウナの話は本題から逸れるため割愛する。

 

サウナで汗を絞った後はどうしても味が濃いものを食べたくなる。そんな気分にうってつけなのは中華。幸い、本邦有数規模の中華街を有する神戸には、街の至る所に町中華がある。今日はそんな一軒を紹介する。もちろん、クアハウスから徒歩圏内である。

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クアハウスから二宮商店街を抜けるとJR三ノ宮駅脇の高架下にたどり着く。居酒屋やラーメン屋等が多数軒を連ねる並びの中にルビーのように輝く紅い暖簾が目に飛び込む。この日はどこに行くか特に決めてなかったが、気がつけば席に座りビールとレバニラ炒めを注文していた。
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サウナに入り歩いて5分強。カラカラの喉を滑る生ビール。ニラの香りとジューシーなレバーがさらにビールを美味くする。

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そして汗をかいたら塩分の補給が必要。そこで隣のおじさんが食べてた海老がたっぷり乗った焼きそばと餃子を追加注文。もちろんビールをもう1杯いただく。塩味の焼きそばにエビの香りと食感が良く合う。再開発に伴い閉店した名店・丸玉食堂のローメンを想起させる平打ちの麺が食いごたえ抜群。餃子はニラとニンニクが暴力のように効いており絶品。ビールがよくすすむ。名物は焼き鳥ももらしいので、再訪時に注文しよう。気が向いたらここに追記します。

 

天一

〒651-0094 兵庫県神戸市中央区琴ノ緒町4丁目1

17:00〜22:00

水曜定休

西成区の夜は何も無い

仕事終わりに酒が飲みたくなり、飲み屋へ向かった。

福井から普通電車を乗り継いで3時間半かけて大阪の西成区に辿り着く。

3時間半掛かる電車旅のストレスは想定以上に強く、西成の新今宮駅に着いた頃にはもう夜の11時頃だった。特に米原駅大阪駅の乗車率が高く、椅子に座れず1時間近く立ちんぼだったのは辛かった。

ちなみに宿は楽天トラベルで当日予約。なんて便利な世の中だろう。新今宮駅から徒歩2分の立地で2500円くらい。凄い世の中になったなと思ってたら23時で施錠されるからそうなるとチェックインも出来ない、早く来いと電話が掛かってきた。ダッシュで施錠ギリギリに着く。便利なのか不便なのか。

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着いた途端目の前でエグめの交通事故に遭遇する。あぁ、大阪に来たんだなぁと妙に実感した。

俺はかなりミーハーな人間で、普通にYouTubeの広告に出てた食い物とかを平気で買ったりする男なので最近出来たYouTuberの飲み屋(西成レディゴー)へ向かったらなんと営業時間外だった。22時に仕舞うらしい。22時閉店の飲み屋なんて福井でもなかなか見ないのでかなり驚愕だったが、この後に見かける店も意外とテッペンを跨がない飲み屋が多くて大阪=夜の街というイメージが崩れる事になる。

ちなみに9月中にレディゴーのYouTuberと会えるイベントがあるらしくて俺はそのYouTuber(ジョーブログのジョー君)にお熱だから絶対に会いたい。本当に俺は一般消費者のマインドを持っている。

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レディゴーが閉まっていて残念だったけど他に店なんて山ほどあるからと思い彷徨いていると見事にシャッターだらけ。点々と開いている韓国系のカラオケスナックに入り話を聞くと、この辺りは23時で仕舞うしカラオケも23時以降は禁止なのだそうだ。そういう条例みたいなものがあるらしい。

あまりに都会過ぎるとこういうルールが増えてかえって健全な営業体制の店が多くなるんだなぁと感じた。

取り敢えずカラオケスナックを出て朝5時まで開いてる八福神へ。

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ここもジョーブログで取り上げられていて、店に入った時に「ジョー君が座った席だ」と目がハートになった。俺はキモいハイプのオカマ。

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取り敢えずビールと唐揚げ、その後に鳥のユッケを食べた。この手の店で生の鳥を食べるのはかなり勇気が必要だが、俺はジョー君を信じているから。

値段的には西成の中では普通、でも福井の飲み屋と比べるとチェーン店なのかここは?と思っただろう。ちゃんと料理も美味かったし腹も壊さなかった。この店は意外にもPayPayが使えて驚いた。

八福神を出て何か無いかと彷徨うとかなり風貌の良い店を見つけた。

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しかし乗車率120%ぐらいの集客で一ミリも入れない。この時間に開いてるというだけでもかなりの集客要素になるだろう。一見隣も趣のある外観の飲み屋だったが写真禁止につき撮れなかった。

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彷徨く間にアーケード街へ吸い込まれていた。見ての通りシャッターが目立つが、一軒だけ営業中のBARを見つけた。入ってみると女性2人が営む接客込みのBARのようで、客は俺ともう1人だけ。ここが店子に酒を飲ませて喋るタイプの店で、そういうの求めてわざわざ大阪まで来たわけじゃないんだよな〜。店に居た常連の客が今ニートしてる人で、「あいつに気に入られると酒奢ってもらえるよ」と耳打ちしてきてニートの財布から出させるような営業すな、限界の店やなと思う。その後に来た別の常連もそのニートにたかっていてキツい。20代くらいの男の子の客が下手すると親子くらい離れてるだろと思う店子に抱き着いて乳触ってて嫌なもの見ちゃったなと思った。マジで嫌気が差して会計したら西成料金とかじゃなく普通にBAR料金で、余計に損した気持ちになった。

もういい、ホテル帰って寝ようと思ったら店子に同伴でカラオケ出来る店行こうと言われて、そこは結構面白い店だとハードルを上げてきたから乗っかる事にしてみた。

結論から言うと普通にフィリピン系のカラオケバーだった。唯一、八福神のマスターが仕事終えて遊びに来て永遠にダーツをやっていた事が印象に残った。ここも普通にBAR料金でこの時点で俺わざわざ大阪まで飲みに来て何してんやろという気持ちになる。

 

翌朝

 

ガンガンに二日酔いで最悪の寝起きだったが取り敢えず朝からやってる鉄板焼き屋だけは外せないからそこだけはもう行こうと死に体のまま店に向かう。

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朝からこういう油っこい店が満席なのが流石大阪だと思う。

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店のおばちゃんが大量のホルモンを朝から焼く。肉を焼く良い香りが充満する。
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値段はみんなバカに安い。こういう店がいくつもあるから大阪は凄い。どうやって成り立ってるんだろう。
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レバーとホルモン、生ビールを頼む。寝起きの乾いた喉にビールを一口流し込み、ニンニクと一味を投入したホルモンを食べる。この瞬間、俺は完全に"整った"。

そうだ、俺はこういうのを求めて大阪に来たんだ。昨日のカスみたいなBARやカラオケスナック、長過ぎる電車旅、すぐ充電が死ぬカスiphoneのカス充電を求めて彷徨うストレスがついぞ報われた気がした。

次、大阪来る時は仕事終わりじゃなくて絶対に日中にしようと強く思った。

ちなみに帰り道は行きの電車旅のストレスを考慮して高速バスを予約したが、隣に知らないおじさんが座ったまま4時間拘束されるのが電車以上のストレスで、"距離"っていつになったら人類は克服出来るんだろうと、そう思わずにはいられなかった。

味処おたん

だてです。

 

ハタさん、今野ぽたさん、だての共同ブログのはずが、いつのまにかハタさんの個人ブログのようになってしまっていた。

申し訳ない。

 

昨年、福井県へ遊びに行った際に、福井県在住のハタさんにおすすめの飲食店を複数教えて頂いた。今回そのうちの1つである「おたん」への訪問が1年越しに叶ったため、ハタさんへの報告も兼ねてブログに記すことにした。

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創業70年を越える老舗であるが、再開発により2016年に駅前の複合施設「ハピリン」に移転したそうだ。駅前の再開発でも老舗の灯りが消えなかったのは実に嬉しいこと。

厨房を囲むようにL字のカウンターが配され、テーブルが数卓。真新しく綺麗な店内ではあるが、おっちゃんたちが幸せそうにビールを傾ける様子を見ていると、昔からずっとこの場所にあったのではと思えてくる。午前中から営業しており、福井の昼飲み文化のメッカのように感じた。

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この日も16時過ぎの昼食にしては遅く、夕食にしては早い空いてそうな時間に入店したが、すでにカウンター席はおじちゃんたちが楽しそうにグラスを傾けていた。

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やはり海鮮が美味かった。特に甘エビが絶品。艶やかで透明度の高い朱色で見た目が良く、口に運べば甘みが広がる。これのために再訪したいと思えるレベル。

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若狭地方の郷土料理・鯖のへしこ。ガツンと塩辛く漬けた鯖は辛口の日本酒がよく進む。ベストオブ酒のアテ。

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だし巻き卵やハムエッグといった飲み屋定番メニューも美味しい。ハムが贅沢に2枚も使ってるのは嬉しいね。マヨネーズをたっぷりつけてビールで一気に流し込む。

 

馴染みのない街の初めて行くお店なのに、何度も来た事があるような安心感。なんでもない究極のほっこり体験。また飲みに行きます。

 

 味処おたん

福井県福井市中央1丁目2ー1

11:30〜0:00

月曜定休