セクシー三昧

インターネットが掬いきれないお店の記録

いむらや権堂店

長野県の老舗中華。

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ここの名物は長野市民のソウルフードと言っていい餡掛けかた焼きそばだ。

この店に連れて来てくれた知人に、「この店の大盛りがどれ程か見て欲しい」と言われたが、俺は実はこの手の餡掛け系の食べ物が苦手で、苦手と言うか美味しいと思った事が無い。

ぼんやりした薄味の餡と、クタクタの具材がどうにも酒の肴にもならないし主食としても弱過ぎる。

そういう事で俺は普通盛りを注文して、知人が大盛りを注文する事になってしまった。申し訳ない。(苦手とかのくだりは言ってないよ勿論)

そして出てきた大盛りがこれ。

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でっっっけ!

多分仙豆と同じカロリーある。

しかもこれで六百数十円程の値段。店は元取れてるのだろうか。

これを踏まえて、その後に運ばれて来た写真手前の普通盛りを見て欲しい。

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同じじゃないか。遠近法を加味しても全く同じじゃないか。チャーシューが2枚少ないだけじゃないのか?甲・乙付け難いを体現してる。

でも、これで旨けりゃ別に問題無いんだ。安いし。

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味は完全に想像通り、どこまでも優しい味の餡が掛かったかた焼きそばで、噛み締めると掴みどころが無い実態の無さが浮き彫りになる。薄味でも良いけど深みが欲しい。五百数十円にソレを求めるのは野暮か。そしてこれが食べ終わるまで続くのか。

味を変えようとして酢を入れたら幾分かマシになるが、焼け石に水だ。時間が経つにつれて麺はぐしょぐしょに、冷めてクタクタの野菜に絡む餡は台所の三角コーナーを想起させる。

やはりこの食べ物をどう楽しんで良いのか分からない...。

 

場所:長野県長野市鶴賀1323

営業時間:11:00〜20:00

 

余談ですが、ここのセルフの給茶器の表記が「お茶1・お茶2」で、それが良かった。

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お茶1うめ〜〜。お茶2と全く同じ味がするぜ。

 

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店構えの割にイラストかわいい〜〜。

かしわ つるや(大阪・高槻)

唐揚げにはハイボールと言われて久しい。どんな唐揚げもハイボールで流し込めば最高だし、どんなハイボールも唐揚げと合わせると至福のひと時を味わえる。ならば、最高の唐揚げに最高のハイボールを合わせればそれは何物にも代え難い幸福となるだろう。

「かしわ つるや」はマイタウン大阪府高槻市に店を構える老舗鶏肉店だ。看板に踊る「かしわ」の文字が素晴らしい。

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「つるや」は生肉と惣菜を扱っているが、僕は主に惣菜を求めて来店する。唐揚げや鶏天、チューリップといった揚げ物に、蒸し鶏や肝煮といった一品ものが手頃な値段で並ぶ。高槻での「つるや」の人気はすさまじく、夕方にもなると惣菜はほぼ無くなる(2枚目)。

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名物の一つが「タタキ」。新鮮な鶏のささみを使ったタタキは「つるや」でしか食べられないものだ。

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もう一つの名物が「鶏もも焼き」だ。これは実はまだお目にかかったことがない。骨つきのチキンレッグを特製のタレにつけて店内で時間をかけて焼き上げる。時間がかかることから数は多くなく、僕にとっては幻の一品なのである。

しかし、去年のクリスマス。どうしても「つるや」の鶏もも焼きが食べたい!と一念発起したが、オール高槻市民が「つるや」に集い大混雑。2時間並んで結局買えなかった。それほど高槻では強烈な人気を誇っているのだ。「つるや」の鶏もも焼きを食べずには死ねない。

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この日はハイボールに合わせる最高の唐揚げを求めて来店。からあげ(小)を購入した。

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感想は言うまでもない。味は濃すぎず薄すぎず。スパイシーすぎず優しすぎず。冷めてもこんなにも美味しい唐揚げを僕は「つるや」以外では知らない。

また、「つるや」の店内は美しいタイルが張り巡らされているのも毎度の訪問の楽しみなのだ。

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高槻に来たら「つるや」で唐揚げを、コンビニでトリスハイボールを買って一杯やろう。唐揚げの油がハイボールで流され、胃を満たすころにはきっと身体は高槻市民となっていることだろう。

「かしわ つるや」

大阪府高槻市紺屋町6-8

10:00〜19:00(日曜休)

カフェ・ドール

長野駅前に何かないかと彷徨いていると、最高の見た目の喫茶店を発見した。

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色褪せた薄ピンクのテント、洋風のレンガ組みの楕円の窓枠、うっすら見える店内の茶褐色の光。
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メインストリートから少し外れた人通りも少ない狭い路地に建っている点も、秘密の店を見つけたような気分にさせてくれる。

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店内に入ると、思ってたのとは違った。
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パーラー?昔のダンスホール?よく分からないけど、存外派手な内装だ。36年目らしい。昔のリゾート地のパブみたいな印象だろうか。どう表現していいか分からない。
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それにしても何故、床がカービィボウルなんだ。

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場所:長野県長野市南長野新田町1546

営業時間:

[月~金・祝・祝前]
08:30〜20:30
[土]
09:00〜17:30

日曜定休

加代ちゃん

大阪から関西本線経由で名古屋に向かう際は電化区間と非電化区間の境界の加茂駅で乗り換えることになる。加茂駅より先は本数もグッと減るため、待ち時間がどうしても発生する。この日も40分の待ち時間があり、時刻もちょうどお昼時。駅前でどこかに入って食事をすることにした。

 

ぶらぶらと歩いて視界に入ってきたのがこれ。

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多少年季が入ってるものの、清潔で開放的がある店内。本棚の上にある望遠鏡がおしゃれだな。
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名物はどうやら焼きそば定食らしい。700円でごはんと味噌汁が付く。時間がなかったので焼きそば単品で頼んだが、焼きそば単品で600円なので定食はお得ですね。焼きそばは「富士宮焼きそば(静岡県富士宮市)」「桐生焼きそば(群馬県桐生市)」「太田焼きそば(群馬県太田市)」「北見焼きそば(北海道北見市)」から選べるようになってる。今回は初めて聞いた太田焼きそばを注文。それぞれのご当地からソースを直接取り寄せてる気合の入り様。太田焼きそば真っ黒で甘いソースらしいが、提供店で組織する「上州太田焼きそばのれん会」は、特徴がないことが特徴と説明している。

 

甘辛いソースがもちもちした太麺によく絡み絶品。卵の半熟具合も100点満点。少し遠いけど、ほかの種類の焼きそばも食べに行きたい!

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以前木津川市の隣の相楽郡精華町で働いてたこともあり、ご主人とこの一帯の街の話で盛り上がった。電車の時間の都合上長くは滞在できなかったが、とても楽しい時間を過ごせた。青春18きっぷ等で加茂駅を利用される方は是非とも寄って頂きたい。

(店舗情報)

京都府木津川市加茂町里東鳥口6

9:00〜16:00

 

はちぼし酒店(京都市中京区)

しばらく更新をサボっていた今野です。

今日は京都市中京区、烏丸御池近くの角打ち「はちぼし酒店」を紹介します。

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初めての角打ちはいつも緊張する。角打ちにはそれぞれの店によって微妙にルールの違いがあるのだ。基本セルフなので、グラスや栓抜きはどこにあるのか、食べ物はどうやって注文するのか、飲み終わったら片付けはどうするのか……などなど、神経質な僕はいちいち気にしてしまう。

「はちぼし酒店」もはじめルールが分からなかったが、それが分かると居心地のいい店だということに気づくことにできた。その点も書いていきたい。

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「はちぼし酒店」は一見すると普通の酒屋だ。しかし店内の奥に立ち飲みスペースが隠されている(隠しているわけではないだろうが)。この奥のスペースは常連が多く緊張する場所だ。なので僕は、この入口手前に二脚だけある丸テーブルで飲むのが好きだ。 f:id:gtr7u6ik:20210404111056j:plain お酒は角打ち価格。中瓶が299円。その他缶チューハイや日本酒、ワイン、ウイスキーなどたいていのお酒は揃っている。コーラや炭酸水もあるので、アレンジも楽しめそうだ。 f:id:gtr7u6ik:20210404111243j:plain f:id:gtr7u6ik:20210404111308j:plain 食べ物は店内の真ん中にわかりやすく置いてある。僕は漬物やお菓子をついつい選んでしまうが、一品料理なども少ないがある。乾き物や缶詰も豊富でおつまみに困ることはない。そして食べ物は何より安い!たくあん60円、ゆで卵50円。一品料理も100円台。ちなみに中瓶+ゆで卵+たくあん+味カレーの組み合わせが500円でお釣りがくる。 f:id:gtr7u6ik:20210404111550j:plain 僕は立ち飲み屋や角打ちのゆで卵が大好きなのだけど、はちぼし酒店のゆで卵は塩まみれで最高! f:id:gtr7u6ik:20210404111627j:plain こんな感じで駄菓子屋感覚でも飲めてしまう。そういえば、駄菓子屋でお酒飲んだら楽しいだろうな。こんな感じなのだろうなと思う。 f:id:gtr7u6ik:20210404111727j:plain f:id:gtr7u6ik:20210404111707j:plain 最後に、この立ち飲みの入口から奥は図解で解説しておく。これだけ押さえておけば、初めての訪問でも戸惑うことはない。 「はちぼし酒店」はアップリンク京都からも歩いてすぐの場所にあるので、映画の前や後にさくっと飲むのにも向いている。立地と居心地と価格、どれも素晴らしい角打ちなのだ。 (店舗情報) はちぼし酒店 京都市中京区東洞院通三条下る三文字町218-1

ノルウェイの森

村上春樹ビートルズが好きな店主が長野オリンピックの年(1998年)に開いた閑静な洋食店

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長い山道の浅間サンラインの途中にポツンとある、童話か何かに出てきそうな小さなお店。
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木の質感とレンガ、内装もメルヘンチック。
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和風パスタを注文した。出汁とおろし大根、キノコの風味の、酒の肴みたいな味。酒の提供は無いが、美味い。

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店主がひっそりと一人で切り盛りしていて、お昼時でも客は俺一人。窓辺から見下ろす街並みは遥かに小さくて、この店だけ異次元のようだった。

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場所:長野県小諸市柏木1454-3

営業時間:11:30〜15:00 17:00〜20:00火曜定休

6日目 四万十川 宇和島市 八幡浜市

四万十川

 

高知駅より特急列車に乗り、窪川駅へ。窪川駅から新幹線(?)に乗り換える。新幹線は予土線を走る。

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四万十川雄大な車窓は全く飽きなかった。江川崎駅の停車中に途中下車して四万十川の間近まで降りられたのはとても楽しかった。沈下橋を近くで見れなかったのだけは残念。

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宇和島市

本当は宇和島城を見学したかったけど、雨が降ってたので喫茶店に行ったり商店街を徘徊したり銭湯行ったり。雨に濡れて疲れてる時に入る銭湯は良いね。何だかんだ楽しかった。

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・つるの湯

ここの電気風呂は水野電気工業の揉兵衛を導入していて驚いた。関西と名古屋周辺にしかないと思ってた。四国で唯一かな。関東にもほとんどない気がする。電気風呂の浴槽の中に小さな椅子が沈んでて、楽に腰に電気を当てられるようにしてくれてるのめっちゃ嬉しい気遣い。地下水掛け流しの水風呂はシャキッと気持ち良い。なにより雨で冷えた身体に沁みる温かいお風呂は格別。他にもPayPay決済が可能でかなり最先端。良い銭湯だった。

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愛媛県宇和島市鶴島町1−11

14:30〜22:00

 

・フレール

コインランドリーで洗濯中に立ち寄った喫茶店。チョコレートやクッキーを付けてうれしかった。こんな訳の分からない旅行者を快く迎えてくださりありがとうございます。

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愛媛県宇和島市新町1丁目1−7

8:30〜17:00

日曜定期

 

八幡浜市

八幡浜市は四国の海上交通の拠点で「伊予の大阪」と謳われ、現在でも年間40万人が行き来する四国の海上の玄関口。人口は3万と少しではあるが、多くの人が行き交う都市なだけあって、立派な商店街に数多くの飲み屋が軒を連ねていた。居酒屋には入らなかったが、再訪した際にはハシゴ酒をしてみたい。

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・ロンドン

八幡浜はチャンポンが名物で、八幡浜チャンポンはここが発祥。長崎のチャンポンは九州らしく豚骨ベースのスープ。それな対し八幡浜チャンポンは鶏ガラ・カツオ・昆布がベースのアッサリ系。たっぷり入った野菜の甘味が溶けて本当に絶品。近所にあったらこれは通っちゃうね!

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愛媛県八幡浜市新町1466

11:30〜20:30

水曜定休

 

・大正湯

大正湯は昔から銭湯マニアの間では激渋で有名な銭湯。数年前突如休業し、誰もがこのまま廃業すると思ったところ、なんと全面改装してゲストハウスまで併設して再開。当然ここに泊まるために日程を組みました。ペンキで綺麗に塗り替えられたものの昔の雰囲気を留めたままの外観にロビー式だけどどこか懐かしい入り口、明るくて開放的な浴槽に細かいタイルで装飾された浴槽に立派なペンキ絵、謎のペンギンの焼き物。どれも新品で綺麗なのに、ずっと昔からあるような安心感。改装銭湯にありがちなケバさはなくて、これはこの先もずっと愛され続けるデザインだと思う。
みかんの収穫のアルバイトもあって、若い人たちで賑わってた。地方なのにすごいね。

ゲストハウスはドミトリーの部屋2つと個室の部屋が1つの3部屋。ドミトリーではあるが、なるべく1つの部屋を占有出来る様に配慮してくれる。有難いね、こういうの。

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愛媛県八幡浜市1132−13

16:00〜23:00

月曜定休