喫茶カプカプ
福井工業大学近くの明里橋通りに面し建つ古びれたビルの一角に喫茶店が見える。裏口に回ると数台程度停められる駐車場を備えていた。トタンの壁が時代を感じさせる。
表口に回る。パッと見で古そうだがリノベーションしてある。
ガラス張りでモダンな風合い、戸板も新しい。
中に入ると見えるのは、店主の趣味である音楽を全面に押し出した飾り付け。レコードやCD、楽器が見える。イベント時はオープンステージ等も行っているようだ。内装の感じはやはり2000年台のオーガニックなカフェの雰囲気が漂う。聞くところによるとここはまだオープンして数年程のお店。同じテナントに入っていた店も喫茶店らしく、そこはかなりの老舗だったらしい。古いようにも新しいようにも見える理由は前の店の面影が少し残っているからだろうか。
そして驚いた事に、ここでは中古CDが販売されている。お客さんが持ってきたり自分のコレクションだったりと色々な経緯のCD達はやはり客層のせいか絶妙に古く、80年台のロックやディスコミュージックが目立つ。一枚600円というザックリした値付けも良い。俺は過去に「オブスキュア・シティポップ・ディスクガイド」というレビュー本を出版させて貰った事があるぐらいCDが大好きで、あまりに唐突なチャンスに驚いた。趣味って多様化すると、ある時に点と点が繋がる場合もある。
ジョーコッカーのAOR期のCDがあったので買った。ブルースロックの印象が強い彼だが、1978年当時のAORブームに乗ってリリースされたそうだ。このCDはかなり入手しづらく微妙に値上がりしているので幸運だった。でも内容は大した事無くて、あんまりAORらしくもない中途半端なアルバムです。そもそもあのガサついた声でAOR歌える訳ないだろう。
焼きそばとチャーハンを注文した。
結構美味しい。街中華のチャーハン並かも。焼きそばはマジで昔ながらの焼きそばという味。海の家とか即席焼きそばでもなく、昭和の味というか。そういう焼きそばソースが専用で売ってるんでしょうか？他のフードメニューもかなり期待出来そう。
ちなみにビールも注文出来るんだけどこの辺はバスで来るしかなくて、19:00閉店だから昼飲みじゃないと難しいね。
営業時間:土日の14:00〜19:00
