いこい亭

軽井沢というと、観光者やペンションを所有する高所得者向けの高い飲み屋しかないのではないかという懸念がある。

確かにアウトレットパーク付近や幾つかの店はその傾向にある。実際、御代田にあるワイバーンという名前のRPGの世界を再現したコンセプトパブに行ったところ、大して旨くないチョリソーと小瓶のビールで2000円取られた経験があるから、この地域の飲み屋はこういう感じなのかなと肩を落とした覚えがある。

しかしどんな地域にも地元の人達が気軽に利用する飲み屋って必ずあるもので、今回紹介するのはそういうお店だ。

なんとも地味な店構えだ。交通量の多い北国街道沿いにあるものの、奥まった場所にあるもので何度も素通りしていた。古道具屋に隣接しているというのも奥ゆかしくて良い。

中はよくある、カウンター数席と座敷一つの昔ながらのこじんまりした居酒屋の雰囲気。この時勢にしてはかなり繁盛していた。年齢層は高めだが二度目に訪問した時は若い人の姿もあった。

仕事終わりでお腹が減っていたので定食を頼んだ。モツ炒め定食だったと思うが、これが結構美味い。何が良いってご飯の炊き方が絶妙。ご飯がちゃんと美味い飲み屋ってかなり信用できる要素だと思う。

別日に注文した粕汁。ここの粕汁はかなり特徴的で、粕汁と言うと鮭や根菜類が入った物を想像すると思うけどここはモツや豆腐が入ったボリューム感と強い旨味のあるレシピのようだ。そして味はかなり豚汁に近い。この店だけなのか長野の粕汁がこんな感じなのかは分からないが。

そして嬉しい事にどのメニューも安い。店主はウチは安いだけが取り柄だよと言っていたけど、正確には安くて美味いだけが取り柄だ。

営業時間:17:00〜22:00(水曜定休)

場所:長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1663-1

Googleの概要欄が間違っていて、月曜日だけが営業日になっているけどアレは完全に間違いです。店主に伝えたら「知ってるけど直し方分かんない」と言っていたので誰か営業日の写った写真を撮ってGoogleの編集提案をして欲しい。