セクシー三昧

インターネットが掬いきれないお店の記録

庄川湯谷温泉

はじめまして、だてと申します。好きな食べ物はたこ焼きです。ひょんな事からブログを始める事になりました。ブログを開設するに至った経緯はハタさんの記事の通りです。

 

さて、何を書くか定まってない上に、12月の下旬までこれと行った予定も無いので、とても困っています。とりあえず今夏に行ったとっておきの温泉でも紹介しようかな。

 

庄川湯谷温泉

住所:富山県砺波市庄川町湯谷235
入浴料金:500円(9:00~16:00/木曜日定休)

泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(pH9.50、源泉温度39℃、含硫黄)

 

富山県高岡市から数時間に1本ほどの路線バスに揺られて約1時間。バス酔い体質のため長時間のバス移動は正直しんどいが、それでも美しい砺波平野の散居村の田園風景や井波の古い町並みを眺めながらの乗車は楽しかった。湯谷口バス停でバスを降りて10分少々歩くと到着する。

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無人の入り口に500円を置いて入館する。人は居ないが猫が鋭い目付きで見張っているのでズルは出来ない。廃旅館の長い廊下の先に目的の温泉がある。廊下にはかつて自炊の湯治宿であった名残の調理場跡等も残っていた。つげ義春の世界のようだった。

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源泉が掛け流されすぎて、浴槽が水没している。一般的に公衆浴場では掛け湯をしてから入浴するのがマナーであるが、それすらも出来ない。当然シャワーといった近代的な物はなかった。

服を脱いで誰もいない浴槽に飛び込む。おそらく私がその日の1番風呂である。40℃を少し下回るであろうアルカリ性のトロトロで優しいお湯に包まれる。炭酸由来と思われる気泡も確認できる。仄かに香る硫黄臭。ぼんやりと天井から射す陽射しを眺めていると、あっという間に1時間が経過していた。

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帰りのバスまで少し時間があるのでダムを眺めたり集落を歩いたりして時間を潰した。8月であったが稲穂はこうべを垂らしていた。鳥居にビニールシートが被せられ、荒れ放題の神社もかつては集落の信仰の象徴だったのだろうか。そんな事を考えながら高岡の街に戻るのであった。