三国温泉ゆあぽーと
最近辞職してからというもの、温泉にばかり行っている。
傷付いた精神を癒したくて本能的にそういった物に拠り所を求めるのかもしれない。
今日は福井県の三国町にある日帰り温泉「三国温泉ゆあぽーと」に来た。
ここは海水浴場の近くにあるので非常に景観が良く、休日は季節問わず混んでいるという個人的な印象があるが、さすがに平日ともなると随分空いている。
大人の利用料金は現在500円。520円の温泉施設が多い中でキリのいい料金設定。
湯船の写真は撮る事は出来ないので文章だけだが、まず1番期待していた露天風呂は存在しない。隣が海水浴場だからだ。てっきり海を一望出来る露天が付いてるのだと勝手に期待していた。
シャワーの設置されている眼前が窓になっており、そこからは景色を見る事が出来る。シャワーに座り、背中側に湯船が設置されている。
湯船は上段と下段があり、上段の方が少し背が高い分景色を見やすいが、自分のような一見さんが常連のおじさんを差し置いて上段に入って良いのか、何かハウスルールがあるんじゃないかと思って俺は入れなかった。
しかし上段でも下段でも、景色の目下にはシャワーを浴びるおじさん達の裸体が目に入り、年寄りの裸を見に来たのか景色を見に来たのか問われているような気持ちになる。
そもそも目隠し用のテープ(車の紫外線カットシールみたいな半透明のやつ)が地面から2m以上貼られていて霞が掛かったような鈍色の景色しか見られない。当然シャワーを浴びている時も座高の位置にはそのテープがありますから、これはとんだ期待外れだとして早々に退室した。
ただ、大窓で空が開けて見える分外光が入り解放感はあるし、曲がりなりにも海は見えているのでグッとハードルを下げて入湯しに行く分には良いかもしれない。
それより休憩室の方が良い。窓側にマッサージチェアが並んでいて、雄大な景色を鑑賞しながらぼんやりする事が可能。
ただこの時、昼の3時ごろだったので西日がめちゃくちゃ刺してきて我慢出来る温度を超えてしまっていた。
2階には地中海風の軽食屋が有り、これもまた非常に景色が良い。
砂浜を再現したビーチ席があって、コレは工夫を凝らしているなと素直に感心してしまった。
抹茶ソフトを注文したら何故かグレープ味の風味がした。色は抹茶なのに。2km先に抹茶の味がしたから歩いて近寄ると途中の家からグレープの香りがして一瞬振り返ってまた抹茶を探すともう見えなくなって、ただただ甘さだけが残った。夢か?現実か?もう食べる事はないだろう...。